ブレーカー(分電盤)の寿命・耐用年数は??
皆さま、ご存じのとおり住宅は必ず一定の周期でメンテナンスが必要となります。周期はおおよそ5年単位で長短さまざまです。
今回は宅内に存在する電気の心臓部分でもある分電盤(ブレーカーなど)についてです。分電盤そのものはメンテナンスをすれば40~60年近くは使用する事も可能ですが内部に設置されているブレーカー等にはそれぞれ耐用年数が法定で決められています。
種類 | 役割 | 耐用年数 |
契約ブレーカー (サービスブレーカー) |
電力会社との契約内容で決められた電量を超えると遮断される装置。 | 10~15年 |
主幹ブレーカー (漏電ブレーカー) |
電線回路にて漏電が発生、または分岐(安全)ブレーカーに流れる電流の合計が規定値を超えると遮断される装置。 | 10~15年 |
分岐ブレーカー (過電流遮断器) |
各部屋の分岐している電線回路にて一定以上の負荷がかかった時に遮断される装置。 | 10~15年 |
感電ブレーカー | 震度5以上の揺れを感じた時に遮断される装置。 | 10~15年 |
今回は一戸建て築40年の岐阜市内のお客様より分電盤から『じーい、じじじ』という異音がするとご連絡いただいた時の事例となります。もう少しで住宅火災になる恐れもあったため、とりあえず危険個所を応急処置して後日新しい分電盤(ブレーカー)に交換させていただいております。
【ブレーカー付近での漏電】
・以前よりも家庭内での電力量が増えている且つ分電盤内の埃などの塵も積もって発火寸前。少し周辺が熱で溶けている事もあり異変(異音)に気づけた事が大惨事を招かなかったという部分ですが。。。やはりメンテナンスを含めた安全点検が必要な事例となります。
古い分電盤を使い続けるのは危険です!!
§こんなリスクがあります§
1)漏電からの住宅火災
2)宅内にある電化製品(冷蔵庫など)の故障
3)分電盤内での断線による停電<※原因が分かるまで停電状態>
上記のリスク、危険から避けるためにもメンテナンスが必要ですが、トラブル前の前兆(サイン)を見つけることも出来ますので一度チェックしてみて下さい。
古い分電盤を交換するサイン!
・分電盤の表面が変色して焦げている。
・分電盤がひび割れなどあり、形が変わっている。
・電気を使いすぎていないのにブレーカーがよく落ちる。
・電化製品に触れるとピリピリ(静電気のような)する。
・分電盤から『じじじ』『ジージー』などの異音が鳴っている。
・分電盤の表面が異常に熱くなっている。
・宅内の照明が明るくなったり、暗くなったりを繰り返し安定しない。
・テレビ画面が乱れる事がある。
・分電盤内に漏電遮断器(漏電ブレーカー)がもともと付いていない。
・表面が割れ、破損が酷く埃や虫が入りやすい状態。
最新の分電盤は安全性が高く、漏電や過電流への対応が早いため古いタイプの分電盤を使用している場合には新しいものへの変更をお勧めさせていただきます。
【 漏電工事 事例 】
上記の使用禁止のテープが張り付けてある回路=リビング(漏電箇所)となるためすべてを調査させていただきました。問題が起きている回路を確認するとその回路にはコンセント4か所、照明器具2カ所、レンジフード、インターホンが接続されていました。その個所をすべて切り離しを行いましたが異常値は解消されないため、現況及び調査結果を報告して専用回路の引き直しとなりました。
漏電の原因(憶測となりますが。。。)が昨年と比べると電気ストーブ(800w相当)、加湿器の使用が増えているとの事。今回漏電した場所が1回路でこたつ+テレビ+レンジフード+冷蔵庫+ゲーム機、そして上記のストーブ、加湿器が加算され天井裏で電線が熱で溶けだした恐れがありそうです。天井裏に配線が埋め込んであるため根源はそこだとは言い切れませんが、屋根裏で火事にならずに済んでいますので不幸中の幸いかと。。。知らず知らずに携帯の充電器含め使用電力量が増えています。今回は電線がパンクした状態のため、タコ足配線も含め危険な箇所はお早めに処理、修繕される事をお勧め致します。
<専用回路を2本増設工事> ※保護管をVE(アイボリー)管を使用。
出来るだけ目立たないように基礎の上を通線しましたが、近いうちに外壁を塗装されるとの事で配管の立ち上がり方は少し『美観』を意識しております。
< 分電盤からはユニット上での配線 > ※出来るだけ隠蔽にて配線しております。
< リビングの宅内は出来る限り隠蔽。。。 > ※モールでコンパクトに通線しております。
出来るだけ表面(目の付く箇所)に配線した事が分からないように施工しております!!
『漏電した時の対応は。。。。落ち着いて!』
※下記をクリックすると対応手順が載っています。
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